かねてから足を運びたかった「フェルメールからのラブレター展」に娘と行ってきました。
いろいろと予定が入っている中、時間を調整して
やっと今日…、念願の絵画に出会えました!
一点、一点素晴らしい絵画に吸い込まれる様に夢中になっているその時、
「家族の絆、家族の空間」というレイアウトの会場で、
ひときわ熱心に見入っている小柄な女性…、何となく目元をうるうるさせている様な…、
私も温かな感情を持った、その絵画の前で足が止まり、ふとその女性に目を向けると
「えっ!、先生…?!…。」
「ちょっと。ちょっと、こっち。ねー!」と小声で娘を呼び…!!!
なんと、先週卒業式で母娘共々ご挨拶に伺ったS先生ではないですか。
フランス人のS先生は、日本人のご主人様を持ち、大学でフランス語を教えているとっても
優しい素敵な女性。
そのレイアウト会場で、先生が特に柔らかな眼差しで家族の絵画に見入っていたことが伺えるお人柄の方なのです。
声をかけると先生も目を丸くしてビックリ!
美術館という特別な場所だったため、感情を抑えて小声でひそひそとまたお目にかかれたことを感激してお話しておりました。
何かご縁を感じ…、
これからも恩師として、近況などをご報告させていただくお約束をしながら、
アドレスをお知らせしていたようです。
嬉しいことが重なった特別な日となりました。
今年の3月11日は、日本全国で祈りを捧げた一日となりました。
本当に想像を絶する日々をお過ごしの方々が、どれだけ多くいらっしゃるか…。
このドミトリーの卒業生の中にもお二人、気仙沼出身の方がおります。
いつも私を支え、前の席で事務管理を進めてくれたAさんも福島出身です。
また、現在入館している方の中にもご実家が被災された方もいらっしゃいます。
この1年、皆さんのことが心から離れたことはありません。
皆さんの声を心で受けとめて、いつまでも寄り添っていきたいです。
この1年、無力感を持ちながらも自分にできることを進めて参りました。
これからもそれぞれが、少しでもより良い社会、
復興に向けて、心を添えていきたいですね。
今日は、気仙沼の卒業生のお母様にお手紙を…
春が近づき、少しでも笑顔が広がります様…
心よりお祈り申し上げます。



